「もう遅い」は本当か
「今年の補助金、もう間に合わないかな……」
5月や6月になってから補助金のことを調べ始め、そんなふうに感じる経営者の方は少なくありません。確かに、すでに締め切りが過ぎた公募もあります。でも、2026年下半期にも公募が残っている補助金は複数あります。
補助金は一年中どこかの制度が動いていて、1回の公募が終わっても次の回が始まります。「間に合わなかった」ではなく、「次の公募に向けて今から動き始める」という考え方が重要です。
この記事では、2026年下半期に公募が見込まれる主要な補助金と、今から始めれば間に合う準備スケジュールを整理します。
各制度の日程は公式に確認済みの情報を掲載しています。予定・未確定のものはその旨を明記しています。最新の締切日・公募要領は補助金スケジュール一覧(締切・採択発表)および各制度の公式サイトでご確認ください。
2026年下半期に締切・公募がある主要補助金
現時点で公式に確認できている情報と、今後予定されている公募をまとめました。
| 補助金名 | 締切・公募時期 | 状況 |
|---|---|---|
| 新事業進出補助金 第4回 | 申請締切:2026年6月19日(金)18:00 | 確定(現在公募中) |
| デジタル化・AI導入補助金2026 第1次 | 締切:2026年6月15日(月)17:00 | 確定(以降の回は順次公表) |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型)第7回 | 公募開始:2026年6月上旬/締切:2026年7月下旬 | 予定(具体日は未確定) |
| 中小企業成長加速化補助金 第3次 | 夏頃を目途に実施予定 | 予定(日付未定) |
| 小規模事業者持続化補助金 第20回 | 未定(詳細公開までお待ちください) | 未定 |
| ものづくり補助金 第24次 | 未発表 | 未確認(第23次は2026年5月8日締切・採択発表2026年8月上旬予定) |
「確定」している制度については今すぐ動き始める必要があります。「予定」や「未定」の制度は公式サイトの情報を定期的に確認しながら準備を進めましょう。
新事業進出補助金 第4回(締切:6月19日)
新たな事業分野への進出を支援する制度です。第4回は現在公募中で、申請締切は2026年6月19日(金)18:00です。この制度は、現行スキームにおいて統合に向けた節目の回と位置づけられています(最終回とは断定できませんが、今後の方向性に注意が必要です)。設備投資だけでなく建物の改修なども対象になります。口頭審査(面接)もあるため、書類と並行して準備が必要です。
デジタル化・AI導入補助金2026(第1次締切:6月15日)
会計ソフトや業務管理システム、AIを活用したツールの導入費用を補助する制度です。第1次締切は2026年6月15日(月)17:00と確定しています。以降の回は順次公表される予定で、年内にさらにチャンスがあります。賃上げ要件が物価安定目標に上乗せする形で設定されており、物価高を前提とした制度設計になっています。
省力化投資補助金(一般型)第7回(6月上旬公募開始・予定)
人手不足解消のための省力化設備を支援する制度です。一般型の第7回は2026年6月上旬に公募開始・7月下旬に締切の予定(具体的な日付は未確定)。公式の発表をこまめにチェックしておきましょう。
成長加速化補助金(夏頃実施予定)
売上100億円を目指す高い成長意欲を持つ中小企業を対象とした大型の制度です。第2次の審査が終わった後、夏頃を目途に第3次の実施が予定されています(具体的な日付は未定)。補助上限が大きい分、審査も厳しく、準備に時間がかかります。今から動き始めることを強くおすすめします。
採択までに必要な準備期間の目安
「今から申請して、いつ採択が分かるの?」という流れを整理します。
一般的に、補助金の申請から採択発表までには2〜4か月程度かかります。それに加えて、申請書類を準備するための時間が必要です。
| 段階 | 期間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 準備期間 | 2〜3か月前から | GビズID取得・制度選定・見積もり取得・事業計画書作成 |
| 申請 | 締切まで | 電子申請(GビズID必須) |
| 審査 | 1〜3か月程度 | 書類審査(制度によっては口頭審査も) |
| 採択発表 | 申請後2〜4か月程度 | 採択/不採択の通知 |
| 交付申請・設備導入 | 採択後 | 事業実施期間内に設備を導入・支払い |
| 補助金受け取り | 事業完了後 | 実績報告・確定検査を経て入金(後払い) |
たとえばものづくり補助金の第23次(締切:2026年5月8日)は、採択発表が2026年8月上旬(予定)です。準備から採択発表まで含めると、半年近いスパンで動くことになります。
採択されても、お金がすぐに振り込まれるわけではありません。設備を導入して費用を支払い、実績を報告してから補助金が交付されます。一時的な資金手当てが必要になるため、事前に資金繰りの計画を立てておきましょう。
今月まずやるべき3つのこと
「分かった、動こう」と思ったら、まず以下の3つに集中してください。難しいことは何もありません。
① GビズIDプライムを申請する
ほぼすべての補助金申請に必要な「GビズIDプライム」は、取得に1〜2週間かかります。今すぐ申請しておかないと、公募開始後に慌てることになります。法人の場合は登記簿謄本が必要になるため、早めに準備しましょう。詳しい手順はGビズIDの取得方法と注意点をご覧ください。
② 自社が使える補助金を絞り込む
すべての補助金を調べる必要はありません。「何のために使いたいか」を決めることで、対象制度が絞られます。
- 新しい事業を始めたい → 新事業進出補助金
- 省力化・自動化の設備を入れたい → 省力化投資補助金
- ITツール・AIを導入したい → デジタル化・AI導入補助金
- 製品・サービスの生産性を上げたい → ものづくり補助金
- 小規模で販路拡大したい → 小規模事業者持続化補助金
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③ 見積もりを取り始める
「申請してから見積もりを取ればいい」と思うのは危険です。補助金申請には見積書の提出が必要なケースが多く、また複数社から取ることを求められる場合もあります。導入したい設備・システムが決まったら、今月中に業者への問い合わせを始めましょう。
「まだ何も決まっていないけど…」という段階でのご相談が最も多いです。自社の状況を整理するところから一緒に考えます。無料で相談する
駆け込みで失敗しないための注意
「締め切りが近い」と分かると、慌てて申請してしまいたくなります。しかし、急いで作った事業計画書は採択率が下がります。以下の点に注意しましょう。
「要件を満たしているか」を先に確認する
補助金によっては、申請できる対象者の要件が細かく決まっています。業種・規模・賃上げ実績など、要件を満たしていないと申請自体ができません。事業計画書を作り込む前に、まず自社が申請資格を持っているかを確認しましょう。
計画書の「中身」は丁寧に書く
審査員は多くの計画書を読みます。「何をしたいか」「なぜ必要か」「どんな効果が見込めるか」が分かりやすく・具体的に書かれているものが評価されます。急いで書いた薄い計画書より、もう一回の公募に回して丁寧に仕上げた計画書のほうが採択に近づきます。
直前に提出しない
システムのトラブルや書類の不備が見つかっても、締め切り直前では対応できません。締め切りの数日前を社内の提出期限にして、余裕を持って最終確認しましょう。
プロに頼むと準備はどれだけ短縮できるか
補助金申請の準備で最も時間がかかるのは、事業計画書の作成です。初めて書く方が一人で取り組むと、2〜3か月かかることも珍しくありません。
一方、専門家(中小企業診断士)と一緒に進めることで、以下のようなメリットがあります。
- どの制度に申請すべきかを最初に正しく判断できる(制度選びのミスがなくなる)
- 事業計画書の構成・書き方を最初から正しく進められる(手戻りが減る)
- 審査員に評価されるポイントを押さえた表現ができる(採択率が上がる)
- 採択後の手続き(交付申請・実績報告)もサポートしてもらえる(安心して進められる)
ミライズでは、中小企業診断士が直接担当し、初回相談から採択後まで一貫してサポートします。オンライン完結で全国対応しており、採択率70%超の実績があります。「急いでいるけど間に合うか分からない」という段階でもまずご相談ください。現実的な選択肢を一緒に考えます。
まとめ
「2026年はもう手遅れ」という思い込みを捨ててください。今から動けば、複数の補助金に間に合います。
- 新事業進出補助金 第4回は6月19日が申請締切(現在公募中)
- デジタル化・AI導入補助金は6月15日が第1次締切で、以降も順次公募予定
- 省力化投資補助金 一般型 第7回は6月上旬公募開始・7月下旬締切の予定(日付は未確定)
- 成長加速化補助金は夏頃を目途に第3次を実施予定(日付は未定)
- 小規模持続化補助金・ものづくり補助金の次回は未定・未発表
- まず今月やること:GビズID取得・制度の絞り込み・見積もりの問い合わせ
- 準備は締め切りの2〜3か月前からが理想。でも今からでも遅くはない
詳しいスケジュールは補助金スケジュール一覧(締切・採択発表)もあわせてご確認ください。