「補助金」と「助成金」、違いが分からないまま損していませんか?
「補助金と助成金って、結局なにが違うの?」——これは、経営者の方からもっとも多くいただく質問のひとつです。
どちらも国や自治体からもらえるお金で、返す必要がないという点は同じ。しかし、仕組みや申請の仕方はまったく異なります。
違いを知らないまま「なんとなく難しそう」と見送ってしまうのは、非常にもったいないことです。
・補助金と助成金の3つの違い(審査・管轄・タイミング)
・それぞれの代表的な制度
・自社はどちらを活用すべきかの判断基準
補助金と助成金の3つの違い
まずは全体像を表で確認しましょう。
| 比較項目 | 補助金 | 助成金 |
|---|---|---|
| 管轄 | 主に経済産業省・中小企業庁 | 主に厚生労働省 |
| 審査 | あり(事業計画を審査し、合格した人だけがもらえる) | 原則なし(条件を満たせば受け取れる) |
| 申請時期 | 「公募期間」が決まっている(年に数回) | 通年で受付していることが多い |
| 金額の目安 | 数十万円〜数千万円 | 数万円〜数百万円 |
| 競争率 | 高め(採択率は補助金により異なり、15〜70%程度) | 低め(条件を満たせばほぼ受給可能) |
| 主な用途 | 設備投資・新事業・販路開拓 | 雇用・人材育成・働き方改革 |
違い①:審査があるかないか
補助金は「事業計画書」を提出し、審査に通った企業だけがお金をもらえます。いわばコンテスト方式です。しっかり計画を練れば通る可能性は十分ありますが、出せば必ずもらえるわけではありません。
一方、助成金は決められた条件(たとえば「従業員に研修を受けさせた」「育休制度を導入した」など)を満たせば、基本的に全員が受け取れます。
違い②:管轄する省庁が違う
補助金は主に経済産業省や中小企業庁が管轄し、「事業を成長させる投資」を後押しする目的です。
助成金は主に厚生労働省が管轄し、「雇用を守る・働きやすい環境を作る」ことが目的です。
この違いを覚えておくと、「自分がやりたいことに合う制度はどちらか」が判断しやすくなります。
違い③:申請できる時期が違う
補助金は「公募期間」が決まっていて、締め切りを過ぎると次の公募まで申請できません。スピード感が大切です。
助成金は通年で申請できるものが多く、比較的自分のペースで準備できます。
どちらも共通しているのは「返さなくていい」こと
補助金も助成金も、銀行の融資とは違い、返済の必要がありません。受け取ったお金は事業のために自由に使えます(ただし、申請時に決めた用途に限ります)。
中小企業の社長は「補助金」に注目すべき理由
助成金ももちろん活用すべきですが、設備投資や新しい事業への挑戦を考えている社長には、補助金の方がメリットが大きいケースがほとんどです。
理由はシンプルで、もらえる金額が大きいからです。
- 助成金:数万円〜数百万円が中心
- 補助金:数百万円〜数千万円が中心
たとえば「新しい機械を1,000万円で買いたい」という場合、補助金を使えば500万円〜750万円を国が負担してくれる可能性があります。
「うちはどの補助金が合う?」判断のポイント
中小企業が今すぐ検討できる主な補助金は、次の5つです。
| やりたいこと | おすすめの補助金 |
|---|---|
| 会社の成長を加速させたい | 成長加速化補助金 |
| 新しい分野に挑戦したい | 新事業進出補助金 |
| ものづくりの技術力を高めたい | ものづくり補助金 |
| 人手不足を機械やITで解決したい | 省力化投資補助金 |
| 小さな会社の販路開拓・業務改善 | 小規模持続化補助金 |
「自社にどれが合うか分からない」という方は、まずは専門家に相談してみるのが一番の近道です。
関連コラム
各補助金の詳しい内容は、以下の記事でそれぞれ解説しています。
- 成長加速化補助金とは? 補助上限5億円の大型支援制度をわかりやすく解説
- 新事業進出補助金とは? 対象要件・補助額・申請の流れを徹底解説
- ものづくり補助金とは? 2026年最新版の概要・申請枠・スケジュール
- 省力化投資補助金とは? カタログ型と一般型の違いをわかりやすく解説
- 小規模事業者持続化補助金とは? 最大250万円もらえる制度を解説
まとめ
- 補助金は審査ありだが金額が大きい。設備投資や新事業に強い
- 助成金は条件を満たせばもらえる。雇用や人材育成向き
- どちらも返済不要のお金
- 中小企業の成長投資には「補助金」が特に有効
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