新人研修や目標設定会議など、具体的な討議に入る前にはちょっとしたアイスブレイクで
参加者の雰囲気を和らげることで、質の高い討議や研修にすることができます。
しかし、ただのゲームになってしまっては時間がもったいないし、「何のためにやるの?」
なんて白けてしまうことも。
そんなときにちょうど良いのが「流れ星エクササイズ」というゲームです。
簡単に進め方とルールを説明すると下記のような感じです。
① ルールにのっとって参加者に絵をかいてもらう
ルール:
・話し手を一人選びます。(参加者の中からでもいいですし、司会者でもいいです。)
・話し手だけが、ある一枚の絵を見て。その絵を口頭のみで聞き手に説明。
・聞き手は質問なしの状態で聞いた情報を基に絵を描く。
・描いている途中は他の人にも見せない。
② 絵が完成したら、聞き手同士で絵を見せ合う
→それぞれの絵(それぞれの理解)にどれほどのバラツキがあるのかを確認
③ ルールがないとした場合、どうすれば共通の絵(共通の理解)が出来るのか、について意見を貰う
└どんな説明の仕方があればよかったか
└質問が出来ればよかった。→どんな質問ができればよかった?
└周りの人の絵を見られたらよかった
└話し手に絵を見てもらえればよかった etc
ここまでが一連の流れです。
経験上、自分の書いた絵が周りと違うことに驚く人が多いです。
描いた絵を見せ合う時点で、結構ざわつく感じになり、盛り上がります。
ただ、盛り上がって終わりではなく、しっかりと共通の理解を持つためにはどんな条件が必要なのか?
という点を議論することで、教訓も得ることができます。
その上で本題の議論に入ることで、ディスカッションの質も高めることができるという狙いがあります。
時間があれば、このエクササイズで狙っていたことを説明してあげることで、より理解が深まるでしょう。
説明の方法は下記のような感じです。
④ 意見をまとめつつ、下記ポイントに気づいてもらう。&ポイントの説明
【ここでのポイント】
「話し手が伝えたことと、聞き手が聞いたことには常にギャップが生じる」
【共通の目標を描く上で大切なスタンス】
→聞き手のスタンス
わからないことは質問する。何がわからないかを具体的にする。
自分の理解している内容を話す。
自分の理解が正しいかを確認する。話し手と。他の聞き手と。
→話し手のスタンス
質問を受け付ける。
相手の理解度を確認しながら話す。
相手の理解があっているのか、違っているのかを伝える。
違っている場合、どこが違うのかを具体的に伝える。
⇒これが出来ていないと、バラバラの絵が完成してしまうことになります。
「みんなが共通の認識を持ちながら議論を進められているか」。を意識して議論を進めましょう!
こんな感じで締めくくると、
アイスブレイクとして雰囲気を盛り上げつつも、しっかりと本題の議論に向けた意識づけも行うことができます。
なぜ「流れ星エクササイズ」という名前なのかというと、話し手が読む絵が流れ星が入った絵を読むというケースが多いからです。
でも、絵は何でもいいです。
例えばこんな物でも。
あまりにもシンプルな絵だと、口頭だけで皆同じ絵が描けてしまうので、気づきの効果が薄くなってしまいます。
このエクササイズは、報連相の重要性なども伝えることもできるので、新人研修などでも使えます。
活発な議論の土台づくりや新人研修などで、是非活用してみてはいかがでしょうか?
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