【2026年8月10日追記】第23次(現行制度の最終回)の採択結果が2026年8月7日に公表されました。応募1,275件・採択448件・採択率35.1%です。最新の分析はものづくり補助金 第23次 採択結果を分析をご覧ください。

第22次公募の採択結果が発表されました

2026年4月下旬、ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)の第22次公募の採択結果が発表されました。応募1,552件に対して採択は582件、採択率は37.5%です。

近年30%台前半で推移していた採択率が一段上昇した形になります。この記事では、22次採択結果の数字をどう読むか、採択された企業に共通する傾向、そして後継の統合新制度「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」で通すためのポイントを、補助金支援に特化した中小企業診断士の視点でまとめます。

この記事で分かること
・第22次公募の採択結果(採択数・採択率)の概要
・第23次までの採択率との比較と数字の背景
・採択された事業計画に共通する5つの特徴
・統合新制度 第1回に向けて今すぐ準備すべきこと

第22次採択結果の概要

項目 第22次公募
応募締切 2026年1月30日
採択発表 2026年4月下旬
応募件数 1,552件
採択件数 582件
採択率 37.5%

応募数は前回の第21次(1,872件)から約17%減少しました。一方で採択数は638件から582件に減ったものの、採択率は前回34.1%から37.5%へと約3.4ポイント上昇しています。

採択率推移:19次〜23次

公募回 応募数 採択数 採択率
第19次 5,336件 1,698件 31.8%
第20次 2,453件 825件 33.6%
第21次 1,872件 638件 34.1%
第22次 1,552件 582件 37.5%
第23次 1,275件 448件 35.1%

5回の中では、22次の採択率が最も高い結果になりました。ただし最終回となった第23次は35.1%と2.4ポイント下がっており、22次の37.5%はむしろ例外的に高い回だったと見られます。いずれにせよ3社に1社しか通らない厳しい審査であることに変わりはありません。

採択率が上がった3つの背景

1. 応募者が「自然に絞り込まれた」

22次は応募数が1,552件と、前回より320件ほど減りました。要件の厳格化や事務局からの注意喚起が続いたことで、「とりあえず出してみる」層の応募が減ったと見られます。本気で準備してきた事業者の比率が高まり、結果として採択率が押し上げられた格好です。

2. 賃上げ要件・加点項目への対応が進んだ

近年のものづくり補助金は、賃上げ要件、最低賃金特例、パートナーシップ構築宣言など、加点・必須要件が増えています。22次の応募者は、これらに事前対応した状態で出してくる事業者の比率が高く、加点をしっかり積み上げた計画書が増えていると考えられます。

3. 計画書のクオリティが底上げされている

過去回の不採択事例の蓄積、AIによる計画書ドラフト作成の普及、専門家支援の浸透により、応募される計画書の平均的な質は明らかに上がっています。一方で「平均レベル」では通らない、というのが最近の傾向でもあります。

採択された事業計画に共通する5つの特徴

当社で支援してきた採択案件、および公開されている採択事例を分析すると、近年の採択計画には共通点があります。

特徴1:「革新性」が顧客視点で書かれている

「業界初」「日本初」のような大言壮語ではなく、「自社の顧客にとって何が新しいのか」「どんな課題を解決するのか」が具体的に書かれています。新規性は技術面だけでなく、サービス提供方法や提供価値の組み合わせでも表現できます。

特徴2:数字の根拠が明確

売上計画・生産性向上の数字に、必ず根拠となる前提条件が添えられています。「市場規模が○億円」「現状の生産能力○個/日が○個/日になる」といった、検算できる形での記載が採択計画の標準です。

特徴3:投資対効果がストーリーで繋がっている

設備投資→生産能力向上→新規顧客獲得→売上増加→賃上げ原資、という因果のストーリーが一本の線で繋がっている計画が高評価を受けます。途中で論理が飛躍したり、設備と売上の関係が説明されていない計画は減点対象です。

特徴4:賃上げ計画が具体的

給与支給総額・最低賃金の引き上げを、いつ、どの職位で、どの程度行うかが明確です。「賃上げします」だけの抽象的な記載ではなく、賃金テーブルや支給総額の推移を数字で示すのが基本です。

特徴5:加点項目をしっかり積み上げている

賃上げ加点、パートナーシップ構築宣言、経営革新計画、健康経営優良法人など、取れる加点を計画的に取りに行っているのが採択企業の共通点です。加点は1つ取るだけでも順位が大きく動きます。

不採択になりやすい計画の特徴
・「業界初」「日本初」「画期的」などの主観的な表現が多い
・売上計画や生産性向上の根拠が示されていない
・設備と新製品・新サービスの関係が説明不足
・賃上げ計画が抽象的で実行可能性が見えない
・加点項目への対応が不十分

統合新制度 第1回に向けて今やるべきこと

第23次で現行のものづくり補助金は最終回を迎え、第24次は実施されません。次の申請先は後継の統合新制度「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」で、第1回は2026年9月30日に申請受付開始、2026年10月30日18:00締切(採択発表は2027年1月頃の予定)です。準備の考え方は、これまでのものづくり補助金と大きくは変わりません。

1. 採択された事業のテーマを研究する

ものづくり補助金の公式サイトでは、過去の採択者一覧や事例検索が公開されています。自社と業種・規模が近い採択企業の取組みテーマを参考にすることで、計画の方向性を掴みやすくなります

2. 加点要件を「今のうちに」整える

賃上げ・パートナーシップ構築宣言・経営革新計画などの加点要件は、申請の直前では間に合わないものが多くあります。経営革新計画の認定は申請から認定まで2〜3ヶ月かかることもあるため、統合新制度 第1回(2026年10月30日締切)で使うなら今すぐ準備が必要です。

3. 設備の見積もり・型番選定を進める

申請書には具体的な設備名・型番・金額の記載が必要です。複数業者からの相見積もりを取ること、見積もり日付が古すぎないことなどが審査でチェックされます。

4. 早めに専門家に相談する

第22次37.5%・第23次35.1%という数字は「準備した者勝ち」を意味します。公募開始から駆け込みで作った計画書では通りにくいのが実態です。統合新制度 第1回の申請受付開始(2026年9月30日)を待たずに、計画の骨子を専門家と固めておくことをおすすめします。

ミライズなら、全国どこからでもオンラインで相談できます

株式会社ミライズは、補助金申請に特化した中小企業診断士事務所です。第22次までの累計採択実績、累計補助金額23億円超の支援実績があり、採択率は70%を超えています

「統合新制度の第1回(2026年10月30日18:00締切)で通したい」「自社のテーマが採択されるか見てほしい」——そんなご相談だけでも歓迎です。初回相談は完全無料、全国どこからでもオンラインでお話できます。

まとめ

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